医薬経済気象台
強まる保護主義の読み方
―強硬スタンス示す米政権―
2018年4月1日号
アルゼンチンで3月21日から開催されたG20(主要20ヵ国・地域)の財務相・中央銀行総裁会議で、米国の保護主義への批判が相次いだ。トランプ大統領が鉄鋼・アルミに輸入制限措置をとる大統領令に署名し3月23日から鉄鋼に25%、アルミに10%の高率関税適用を決定したためである。トランプ大統領は米国の貿易赤字削減を重要政策としているが、これまでは「口撃」の域にとどまり、具体的行動もTPP(環太平洋パートナーシップ協定)脱退、NAFTA(北米自由貿易協定)見直しなど経済協定が中心だった。今回の措置は保護主義政策が具体的行動の段階に入ったことを示している。世界の貿易戦争の引き金となり、貿易や経済成長が逆風に晒されるとの懸念が強まっている。今回の措置では、NAFTAの再交渉を進めているカナダとメキシコを例外とし、また国内で調達しにくい製品については、米企業の要請...
アルゼンチンで3月21日から開催されたG20(主要20ヵ国・地域)の財務相・中央銀行総裁会議で、米国の保護主義への批判が相次いだ。トランプ大統領が鉄鋼・アルミに輸入制限措置をとる大統領令に署名し3月23日から鉄鋼に25%、アルミに10%の高率関税適用を決定したためである。トランプ大統領は米国の貿易赤字削減を重要政策としているが、これまでは「口撃」の域にとどまり、具体的行動もTPP(環太平洋パートナーシップ協定)脱退、NAFTA(北米自由貿易協定)見直しなど経済協定が中心だった。今回の措置は保護主義政策が具体的行動の段階に入ったことを示している。世界の貿易戦争の引き金となり、貿易や経済成長が逆風に晒されるとの懸念が強まっている。今回の措置では、NAFTAの再交渉を進めているカナダとメキシコを例外とし、また国内で調達しにくい製品については、米企業の要請で適
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録