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医政羅針盤

注目すべき「骨太の方針2018」策定の議論

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2018年4月1日号

 毎年6月に、経済財政運営の基本方針である、いわゆる「骨太の方針」が策定されているが、今年の「骨太の方針2018」は、今後の財政運営の方向性を決める予定となっている。それがどのような内容になるのかによって、医療政策も左右され得るため、今後の議論の行方に注目が必要だ。 財政運営の基本方針として、「骨太の方針2017」(17年6月9日閣議決定)は、「基礎的財政収支(PB)を2020年度(平成32年度)までに黒字化し、同時に債務残高対GDP比の安定的な引下げを目指す」という財政健全化目標を掲げていた。しかし、昨年秋に安倍晋三首相が消費税増税の使途変更の方針を打ち出し、PB黒字化のシナリオが大きく狂った。 そこで、17年12月8日に閣議決定された「新しい経済政策パッケージについて」において、「消費税率引上げ分の使い道の見直しにより、(中略)2020年度...  毎年6月に、経済財政運営の基本方針である、いわゆる「骨太の方針」が策定されているが、今年の「骨太の方針2018」は、今後の財政運営の方向性を決める予定となっている。それがどのような内容になるのかによって、医療政策も左右され得るため、今後の議論の行方に注目が必要だ。 財政運営の基本方針として、「骨太の方針2017」(17年6月9日閣議決定)は、「基礎的財政収支(PB)を2020年度(平成32年度)までに黒字化し、同時に債務残高対GDP比の安定的な引下げを目指す」という財政健全化目標を掲げていた。しかし、昨年秋に安倍晋三首相が消費税増税の使途変更の方針を打ち出し、PB黒字化のシナリオが大きく狂った。 そこで、17年12月8日に閣議決定された「新しい経済政策パッケージについて」において、「消費税率引上げ分の使い道の見直しにより、(中略)2020年度のプ

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