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再び先発品差益求めるDPC病院

後発品インセンティブ激減、抗がん剤と造影剤が窮地

2018年4月15日号

「今後は先発品に戻すことにしたから。差益は出ない、診療報酬上の旨味もないではさすがにねぇ」 2月下旬のこと。18年度診療報酬改定が告示される3月5日を目前にしたタイミングで、後発品営業担当者のもとに1本の電話が入った。相手は得意先の500床規模のDPC病院関係者。聞くと、自社の供給する抗がん剤後発品を含む「外来中心で使用する高額な薬剤」を「先発品に戻し、薬価差を得る」方針に切り替えるという。 外来中心で使用する、となると抗がん剤では外来化学療法で使う品目、検査に用いる造影剤などが挙がる。外来部分だけに限定して先発品に戻すのであればまだしも、院内採用薬そのものを書き換えられてしまえば「ジ・エンド」。その品目について自社後発品の供給先を1施設失うことになる。ましてや相手は、地域基幹病院。採用薬の変更は、周辺医療機関に与える影響も大きく、オセロ... 「今後は先発品に戻すことにしたから。差益は出ない、診療報酬上の旨味もないではさすがにねぇ」 2月下旬のこと。18年度診療報酬改定が告示される3月5日を目前にしたタイミングで、後発品営業担当者のもとに1本の電話が入った。相手は得意先の500床規模のDPC病院関係者。聞くと、自社の供給する抗がん剤後発品を含む「外来中心で使用する高額な薬剤」を「先発品に戻し、薬価差を得る」方針に切り替えるという。 外来中心で使用する、となると抗がん剤では外来化学療法で使う品目、検査に用いる造影剤などが挙がる。外来部分だけに限定して先発品に戻すのであればまだしも、院内採用薬そのものを書き換えられてしまえば「ジ・エンド」。その品目について自社後発品の供給先を1施設失うことになる。ましてや相手は、地域基幹病院。採用薬の変更は、周辺医療機関に与える影響も大きく、オセロの逆

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