医薬経済オンライン

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変革期迎えた中国医薬品業界

薬価差益が減少傾向に

第12回 最も影響を受けたのはどこか

シード・プランニング 沈友敏

2018年4月15日号

 全国人民代表大会(日本の国会に相当)が3月5日に開催され、国務院総理(首相)の李克強は政府活動報告で、過去5年間の医療、医療保険、薬価制度の改革について、「公立病院改革を推進した結果、長期にわたって問題視されていた薬価差がなくなりつつある」と述べ、薬価差益ゼロ政策推進の取り組みを高く評価した。これまで薬価差で利益を得ていた病院は、今後どのように経営していくのだろうか。 今回は公立病院の収支状況や薬価差益ゼロ政策を取り上げたい。 国家衛生健康委員会(3月の省庁再編で国家衛生計画生育委員会から名称変更した。日本の厚生労働省に相当)が全国1万2302の公立病院を対象に実施した16年収支状況によると、1施設あたりの総収入は32億1567万円で、総支出は31億2564万円。総収支差は9003万円(2.8%)の黒字だった。 総収入のうち、中央政府からの「...  全国人民代表大会(日本の国会に相当)が3月5日に開催され、国務院総理(首相)の李克強は政府活動報告で、過去5年間の医療、医療保険、薬価制度の改革について、「公立病院改革を推進した結果、長期にわたって問題視されていた薬価差がなくなりつつある」と述べ、薬価差益ゼロ政策推進の取り組みを高く評価した。これまで薬価差で利益を得ていた病院は、今後どのように経営していくのだろうか。 今回は公立病院の収支状況や薬価差益ゼロ政策を取り上げたい。 国家衛生健康委員会(3月の省庁再編で国家衛生計画生育委員会から名称変更した。日本の厚生労働省に相当)が全国1万2302の公立病院を対象に実施した16年収支状況によると、1施設あたりの総収入は32億1567万円で、総支出は31億2564万円。総収支差は9003万円(2.8%)の黒字だった。 総収入のうち、中央政府からの「財

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