医薬経済オンライン

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「期待先行」する第一三共のアキレス腱

ADCを最大限活かし株価も好調だが……

2018年4月15日号

 17年3月期決算で、第一三共が国内医療用医薬品事業の売上高において武田薬品のそれを抜き、悲願の国内首位に立ったことが確定してからほぼ1年。同社の中山讓治会長は笑みを浮かべながらも、「重要なのはこれを継続することだ」と釘を刺すことを忘れなかった。幸い、その言葉どおりに18年3月期も、第一三共は抗凝固薬「リクシアナ」などの伸長により、構造改革の影響が残る武田を抑えて、2年連続でトップの座を死守できる見通しとなっている。 もっとも武田のほうは、アイルランドのシャイアーへの買収打診という大勝負を仕掛けようとしている。これをプロ野球の球団経営に例えれば、米大リーグへの参画を本気で検討する状況下にあっては、いくら負けても次年度の参画権を失わない国内セ・パ両リーグの順位など、クリストフ・ウェバー社長にとっては後回してもよい些事であろう。「がんに強みを持...  17年3月期決算で、第一三共が国内医療用医薬品事業の売上高において武田薬品のそれを抜き、悲願の国内首位に立ったことが確定してからほぼ1年。同社の中山讓治会長は笑みを浮かべながらも、「重要なのはこれを継続することだ」と釘を刺すことを忘れなかった。幸い、その言葉どおりに18年3月期も、第一三共は抗凝固薬「リクシアナ」などの伸長により、構造改革の影響が残る武田を抑えて、2年連続でトップの座を死守できる見通しとなっている。 もっとも武田のほうは、アイルランドのシャイアーへの買収打診という大勝負を仕掛けようとしている。これをプロ野球の球団経営に例えれば、米大リーグへの参画を本気で検討する状況下にあっては、いくら負けても次年度の参画権を失わない国内セ・パ両リーグの順位など、クリストフ・ウェバー社長にとっては後回してもよい些事であろう。「がんに強みを持つ先

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