医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

技術革新と製薬企業の明日

リムパーザがもたらした「衝撃」

第91回 コンパニオン診断薬の意義を問う

生島准

2018年4月15日号

 今年1月、日本でデビューしたPARP阻害剤「リムパーザ」(オラパリブ)は、抗がん剤の新たな時代の幕開けを告げた。同時に日本で歓迎されている投与患者を選抜するためのコンパニオン診断薬の「限界」をも示す先例となった。 再発性卵巣がんの治療薬として承認を獲得したリムパーザは、2つの驚きを持って医療現場に迎え入れられた。第1の衝撃は、合成致死という新しい抗がん剤の治療概念が与えたこと。第2の衝撃は、リムパーザのコンパニオン診断薬でBRCA1/2の変異を検出する「BRACAnalysis診断システム」を使った患者の選別が義務付けられなかったことだ。 合成致死とは、2つのスイッチを同時に押してがん細胞に死を与えることを指す。リムパーザの合成致死の標的はがん細胞のゲノム(DNA)の修復機構である。この修復機構には2種類ある。ひとつは二重らせん構造を取るDNAの...  今年1月、日本でデビューしたPARP阻害剤「リムパーザ」(オラパリブ)は、抗がん剤の新たな時代の幕開けを告げた。同時に日本で歓迎されている投与患者を選抜するためのコンパニオン診断薬の「限界」をも示す先例となった。 再発性卵巣がんの治療薬として承認を獲得したリムパーザは、2つの驚きを持って医療現場に迎え入れられた。第1の衝撃は、合成致死という新しい抗がん剤の治療概念が与えたこと。第2の衝撃は、リムパーザのコンパニオン診断薬でBRCA1/2の変異を検出する「BRACAnalysis診断システム」を使った患者の選別が義務付けられなかったことだ。 合成致死とは、2つのスイッチを同時に押してがん細胞に死を与えることを指す。リムパーザの合成致死の標的はがん細胞のゲノム(DNA)の修復機構である。この修復機構には2種類ある。ひとつは二重らせん構造を取るDNAの1本

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence