医薬経済オンライン

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医薬経済気象台

景気の先行きに不安心理が台頭

―短観に読み取れる警戒信号―

2018年4月15日号

 米中貿易戦争のリスクが高まっている。最悪の事態はないと考えても、現在は対立がエスカレートする動きにある。世界経済のリスク要因と懸念されるのは当然だ。国内は政治混迷の様相を強めている。国会は相次ぐ省庁の不祥事で法案審議は後回しの状況が続いている。こうした事態が企業・消費者の心理に影響し、景気の足を引っ張る。景気は戦後2番目の拡大期間を更新中だが、転換点を迎えてもおかしくない状況にある。 こうしたなかで3月調査の日銀短観(全国企業短期経済観測調査)が発表された。日銀短観は調査対象が大企業から中小企業まで全体で1万社強に及ぶ調査である。標本数の多さと調査結果の公表も早く、景気観測のデータとして重視されている。調査結果で最も注目されているのは業況判断DIである。現状判断DIと先行き判断DIがあり、現在の景気情勢と景気の先行きに対する見方が示さ...  米中貿易戦争のリスクが高まっている。最悪の事態はないと考えても、現在は対立がエスカレートする動きにある。世界経済のリスク要因と懸念されるのは当然だ。国内は政治混迷の様相を強めている。国会は相次ぐ省庁の不祥事で法案審議は後回しの状況が続いている。こうした事態が企業・消費者の心理に影響し、景気の足を引っ張る。景気は戦後2番目の拡大期間を更新中だが、転換点を迎えてもおかしくない状況にある。 こうしたなかで3月調査の日銀短観(全国企業短期経済観測調査)が発表された。日銀短観は調査対象が大企業から中小企業まで全体で1万社強に及ぶ調査である。標本数の多さと調査結果の公表も早く、景気観測のデータとして重視されている。調査結果で最も注目されているのは業況判断DIである。現状判断DIと先行き判断DIがあり、現在の景気情勢と景気の先行きに対する見方が示される

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