製薬企業の経営診断
ビジョン実現に向けた一貫性を評価
―協和キリン、基盤技術を生かすバイオに集中―
2018年4月15日号
協和発酵がキリンファーマと一体化、キリングループに加わった08年から10年が経過した。協和発酵、キリンファーマともに基盤は発酵技術を生かしたバイオ技術であり、一体化は両社の技術融合によりバイオ医薬の時代に強者の道を歩めると判断した戦略だった。これは掲げた長期ビジョンと、進めてきた選択と集中の経営戦略をみれば納得できる。 長期ビジョンは「がん、腎、免疫・アレルギー、中枢神経疾患を中心にした領域で、抗体技術を核にした最先端バイオテクノロジーを駆使して画期的新薬を継続的に創出し、開発・販売をグローバルに展開することにより世界の人々の健康と豊かさに貢献するグローバル・スペシャリティファーマ(GSP)となる」ことだとしている。 中期経営計画で実行してきた内容を見れば、これまでの10年はGSP実現に向けての基盤整備の時期だった。中計は、08~12年度、13~1...
協和発酵がキリンファーマと一体化、キリングループに加わった08年から10年が経過した。協和発酵、キリンファーマともに基盤は発酵技術を生かしたバイオ技術であり、一体化は両社の技術融合によりバイオ医薬の時代に強者の道を歩めると判断した戦略だった。これは掲げた長期ビジョンと、進めてきた選択と集中の経営戦略をみれば納得できる。 長期ビジョンは「がん、腎、免疫・アレルギー、中枢神経疾患を中心にした領域で、抗体技術を核にした最先端バイオテクノロジーを駆使して画期的新薬を継続的に創出し、開発・販売をグローバルに展開することにより世界の人々の健康と豊かさに貢献するグローバル・スペシャリティファーマ(GSP)となる」ことだとしている。 中期経営計画で実行してきた内容を見れば、これまでの10年はGSP実現に向けての基盤整備の時期だった。中計は、08~12年度、13~15年
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録