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医政羅針盤

混迷を続けてきた政官関係をめぐる議論

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2018年4月15日号

 世を騒がせている森友学園問題には、国有地の売却価格から決裁文書の書き換えに至るまで、多岐にわたる事案が絡んでおり、そこに登場する人物も、極めて特異なキャラクターの同学園前理事長・籠池泰典被告夫妻や、首相夫人とは思えない自由奔放な振る舞いをする安倍昭恵夫人など、話題に事欠かない人たちばかりで、マスコミの報道や野党の追及も、論点が拡散しがちになる。 国有地の大幅値引きにせよ、決裁文書の書き換えにせよ、誰がどのように関わり、なぜそのようなことをしたのかを憶測で議論しても意味はなく、真相が明らかになるのを待つしかないが、「忖度」が昨年の流行語になったように、政治家からの働きかけや政治家への配慮があったのではないかという点がいずれの問題でも共通して指摘されてきた。政治家と官僚の関係のあり方は、政策立案や行政の根幹に関わる問題であり、この20年間、...  世を騒がせている森友学園問題には、国有地の売却価格から決裁文書の書き換えに至るまで、多岐にわたる事案が絡んでおり、そこに登場する人物も、極めて特異なキャラクターの同学園前理事長・籠池泰典被告夫妻や、首相夫人とは思えない自由奔放な振る舞いをする安倍昭恵夫人など、話題に事欠かない人たちばかりで、マスコミの報道や野党の追及も、論点が拡散しがちになる。 国有地の大幅値引きにせよ、決裁文書の書き換えにせよ、誰がどのように関わり、なぜそのようなことをしたのかを憶測で議論しても意味はなく、真相が明らかになるのを待つしかないが、「忖度」が昨年の流行語になったように、政治家からの働きかけや政治家への配慮があったのではないかという点がいずれの問題でも共通して指摘されてきた。政治家と官僚の関係のあり方は、政策立案や行政の根幹に関わる問題であり、この20年間、多く

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