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眺望 医薬街道

処方箋は誰のものか

近藤正觀

2018年4月15日号

「薬」は医師にとって治療のための最大の武器であることを否定する人はいないだろう。4月3日の参院厚生労働委員会で、加藤勝信厚労相は民進党の櫻井充議員の「処方箋への疾患名記載」に関する答弁で「処方箋の絶対的記載事項に患者の疾患名が入っていない現状」は見直し、慎重に検討を進めたいと答えた。 医師でもある櫻井氏は「薬剤師が疾患名を知らずに服薬指導している現況はおかしいのではないか」との問うたのだ。 医療機関が交付した処方箋の必須記載事項8項目は療養担当規則に定められているが、なぜか「患者の疾患名」の記載欄はないままだ。処方箋様式は後発品使用促進のため、過去2回変更されたことがあったが、疾患名が追加されることはなかった。日本医師会の横倉義武会長も姉妹紙「RISFAX」の取材に対して「告知を望まない患者もいるのでもう少し調べないといけない」と明言を... 「薬」は医師にとって治療のための最大の武器であることを否定する人はいないだろう。4月3日の参院厚生労働委員会で、加藤勝信厚労相は民進党の櫻井充議員の「処方箋への疾患名記載」に関する答弁で「処方箋の絶対的記載事項に患者の疾患名が入っていない現状」は見直し、慎重に検討を進めたいと答えた。 医師でもある櫻井氏は「薬剤師が疾患名を知らずに服薬指導している現況はおかしいのではないか」との問うたのだ。 医療機関が交付した処方箋の必須記載事項8項目は療養担当規則に定められているが、なぜか「患者の疾患名」の記載欄はないままだ。処方箋様式は後発品使用促進のため、過去2回変更されたことがあったが、疾患名が追加されることはなかった。日本医師会の横倉義武会長も姉妹紙「RISFAX」の取材に対して「告知を望まない患者もいるのでもう少し調べないといけない」と明言を避け

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