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審査建言

総合的対策が求められるBZ系薬剤の使用管理

医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長 土井脩

2018年4月15日号

 向精神薬として汎用されているベンゾジアゼピン(BZ)系薬剤の副作用や薬物依存などが、医療上で非常に問題となってきた。睡眠薬や抗不安薬などに幅広く使われており、対策が求められている。 米国では、大麻やコカイン、覚せい剤などの乱用に加えて、医療用のオピオイド系薬物の過剰投与などが常態化しており、それによる死者も年々増加している。17年秋には、トランプ大統領が「公衆衛生上の非常事態だ」と宣言して、強力な対策の検討に入っている。 BZ系薬剤の過量投与や長期使用などによる危険性は従来より知られており、日本においても、医療関係者に対して、個々の医薬品の添付文書で注意喚起をしてきた。 国際的にも向精神薬の乱用などが問題とされ、1971年には向精神薬に関する条約が公布された。日本はこれを90年に批准している。その際、麻薬取締法が改正され、麻薬及び向精神薬...  向精神薬として汎用されているベンゾジアゼピン(BZ)系薬剤の副作用や薬物依存などが、医療上で非常に問題となってきた。睡眠薬や抗不安薬などに幅広く使われており、対策が求められている。 米国では、大麻やコカイン、覚せい剤などの乱用に加えて、医療用のオピオイド系薬物の過剰投与などが常態化しており、それによる死者も年々増加している。17年秋には、トランプ大統領が「公衆衛生上の非常事態だ」と宣言して、強力な対策の検討に入っている。 BZ系薬剤の過量投与や長期使用などによる危険性は従来より知られており、日本においても、医療関係者に対して、個々の医薬品の添付文書で注意喚起をしてきた。 国際的にも向精神薬の乱用などが問題とされ、1971年には向精神薬に関する条約が公布された。日本はこれを90年に批准している。その際、麻薬取締法が改正され、麻薬及び向精神薬取締

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