医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

AI時代の未来と倫理 医薬業界は議論を深めよ

第60回

鳥集徹

2018年4月15日号

 このニュースを見て、「ついにこういう時代が来たか」と感じた。姉妹紙RISFAXによると、「田辺三菱製薬が3月26日、AI(人工知能)技術を持つ日立製作所と提携し、新薬開発の期間短縮とコスト削減、成功確率向上に向けた取り組みを進めていくと発表した」という(「田辺三菱 AIで『新薬開発』効率化へ、日立と提携 3月27日付)。 これまで、治験計画作成のための医学検索・収集作業は熟練者のノウハウに依存し、膨大な時間がかかった。これが日立のAI技術を使えば、約70%短縮できるのだそうだ。今後、AIが学習を深めていけばもっと効率よく、あっという間に作業を完了できるようになるだろう。 それだけでなく10年後、20年後には、さまざまな疾患の特効薬候補(化合物やタンパク質)の絞り込み、既存薬の適応拡大の可能性、再生医療のブレークスルーなども、AIが実現してしまうの...  このニュースを見て、「ついにこういう時代が来たか」と感じた。姉妹紙RISFAXによると、「田辺三菱製薬が3月26日、AI(人工知能)技術を持つ日立製作所と提携し、新薬開発の期間短縮とコスト削減、成功確率向上に向けた取り組みを進めていくと発表した」という(「田辺三菱 AIで『新薬開発』効率化へ、日立と提携 3月27日付)。 これまで、治験計画作成のための医学検索・収集作業は熟練者のノウハウに依存し、膨大な時間がかかった。これが日立のAI技術を使えば、約70%短縮できるのだそうだ。今後、AIが学習を深めていけばもっと効率よく、あっという間に作業を完了できるようになるだろう。 それだけでなく10年後、20年後には、さまざまな疾患の特効薬候補(化合物やタンパク質)の絞り込み、既存薬の適応拡大の可能性、再生医療のブレークスルーなども、AIが実現してしまうので

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