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話題の焦点

「特許の公開・非公開」

2018年5月1日号

 特許は、日本では一般公開が原則となっている。一方、米国では取り扱いが実に慎重。米国特許庁は、すべて特許出願されたものに対して、国家安全保障の観点からスクリーニングが行われる。 そこで秘密命令が出された案件については、一切公開されないこととなる。かつて日本もこうした取り扱いをしていた時期があったが、戦後秘密特許制度を廃止した経緯がある。 なお、日米間には防衛特許協定があり、新技術が米国から提供された際には、それを秘密保持する義務が課せられている。 今、日本が特許公開しようとしている案件が、米国から「秘密にすべきだ。テロに使われたらどうするんだ」と言われ大問題となっている医学研究事例がある。鳥インフルエンザワクチンの研究が猛毒ウイルス作成に絡んでいるのだ。 科学者が良かれと思った研究でも、将来取り返しのつかない災禍を引き起こす可能性がある...  特許は、日本では一般公開が原則となっている。一方、米国では取り扱いが実に慎重。米国特許庁は、すべて特許出願されたものに対して、国家安全保障の観点からスクリーニングが行われる。 そこで秘密命令が出された案件については、一切公開されないこととなる。かつて日本もこうした取り扱いをしていた時期があったが、戦後秘密特許制度を廃止した経緯がある。 なお、日米間には防衛特許協定があり、新技術が米国から提供された際には、それを秘密保持する義務が課せられている。 今、日本が特許公開しようとしている案件が、米国から「秘密にすべきだ。テロに使われたらどうするんだ」と言われ大問題となっている医学研究事例がある。鳥インフルエンザワクチンの研究が猛毒ウイルス作成に絡んでいるのだ。 科学者が良かれと思った研究でも、将来取り返しのつかない災禍を引き起こす可能性がある。実

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