医薬経済オンライン

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腫瘍溶解ウイルス療法は「開花」するか

グローバルで取り込み始めた製薬企業

2018年5月1日号

 抗がん剤の開発競争が加速するなかで、がんウイルス療法に注目が集まり始めている。 15年10月。米国でアムジェンがバイオベンチャーのバイオベックスを買収して開発を進めてきた世界で初めてのがんウイルス療法剤「イムリジック」が発売された。売上高は16年度で50億円弱程度にとどまっているもようだ。しかし、アナリストの予想である「近い将来200億円程度までに拡大する」との見方が有力となっている。イムリジックは今後が期待できる新薬である。 一方、国内に目を転じると杏林製薬が14年7月に岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(泌尿器科学)の研究の事業化を行うバイオベンチャーである桃太郎源から、中皮腫を適応症にがん療法を導入して、現在共同開発を進めている。また第一三共は、東京大学医科学研究所(藤堂具紀教授)が医師主導試験で第Ⅱ相段階にあったがん治療用ウイルス「G47Δ1...  抗がん剤の開発競争が加速するなかで、がんウイルス療法に注目が集まり始めている。 15年10月。米国でアムジェンがバイオベンチャーのバイオベックスを買収して開発を進めてきた世界で初めてのがんウイルス療法剤「イムリジック」が発売された。売上高は16年度で50億円弱程度にとどまっているもようだ。しかし、アナリストの予想である「近い将来200億円程度までに拡大する」との見方が有力となっている。イムリジックは今後が期待できる新薬である。 一方、国内に目を転じると杏林製薬が14年7月に岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(泌尿器科学)の研究の事業化を行うバイオベンチャーである桃太郎源から、中皮腫を適応症にがん療法を導入して、現在共同開発を進めている。また第一三共は、東京大学医科学研究所(藤堂具紀教授)が医師主導試験で第Ⅱ相段階にあったがん治療用ウイルス「G47Δ1」(

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