購買先管理が「緩い」流通実態
大阪府の卸販売業全件調査結果から見えた課題
2018年5月1日号
「今回のような緊急案件での悉皆調査なんて初めての経験。時間との戦いもあり調査は大変だったが、健康被害がなかったことに安堵している」。こう話すのは、奈良県福祉医療部医療政策局薬務課の中森正晃課長。17年1月13日に奈良県で発覚したC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品問題から1年以上を経過した今の心境だ。 悉皆調査とは調査を必要とする事象に関して、全数を調べることだが、中森薬務課長の「初めての経験」は、偽造薬事件が奈良県を発信源としたことへの対応としての感想である。緊急案件ではない各種の全件調査に関してはむろん経験がないわけではない。 ハーボニー偽造薬事件を端緒とする全件調査は、大阪府薬務課でも事件後の17年4月から、卸売販売業者を対象に実施した。その調査結果が4月10日に公表された。奈良県の中森薬務課長も、この調査結果には関心を寄せていたこと...
「今回のような緊急案件での悉皆調査なんて初めての経験。時間との戦いもあり調査は大変だったが、健康被害がなかったことに安堵している」。こう話すのは、奈良県福祉医療部医療政策局薬務課の中森正晃課長。17年1月13日に奈良県で発覚したC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品問題から1年以上を経過した今の心境だ。 悉皆調査とは調査を必要とする事象に関して、全数を調べることだが、中森薬務課長の「初めての経験」は、偽造薬事件が奈良県を発信源としたことへの対応としての感想である。緊急案件ではない各種の全件調査に関してはむろん経験がないわけではない。 ハーボニー偽造薬事件を端緒とする全件調査は、大阪府薬務課でも事件後の17年4月から、卸売販売業者を対象に実施した。その調査結果が4月10日に公表された。奈良県の中森薬務課長も、この調査結果には関心を寄せていたことを
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