医薬経済オンライン

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「野心家」武田・ウェバー社長が得たもの

同業他社は再編の「イノベーション」を起こせなかった

2018年5月1日号

 第一報に接したときの印象は、株式市場で時折見られる観測系の噂話の域を出ないな、というものだった。市場関係者の多くも半信半疑といった反応だった。ところが実際は、「マジ」で「ガチ」だった。少々品位を欠く若者言葉をもう少し続けさせてもらえれば、「武田の(クリストフ・)ウェバー社長、ハンパねぇ」といったところだろう。 アイルランドの製薬大手シャイアーに対して、武田薬品が行った「小が大を呑み込む」買収提案。5度目となる4月25日午前に交渉を5月8日(日本時間9日午前1日)まで延期する、株式と現金を合わせて約460億ポンド(約7兆円)に買収額を引き上げることを発表した。大型M&A案件とあって、普段は、国内製薬企業の動向などにあまり関心を寄せない外資系通信社までもが報道を加熱させた。 武田の希望どおりに交渉が最終合意に至るかはまだ定かでない。ただ、国...  第一報に接したときの印象は、株式市場で時折見られる観測系の噂話の域を出ないな、というものだった。市場関係者の多くも半信半疑といった反応だった。ところが実際は、「マジ」で「ガチ」だった。少々品位を欠く若者言葉をもう少し続けさせてもらえれば、「武田の(クリストフ・)ウェバー社長、ハンパねぇ」といったところだろう。 アイルランドの製薬大手シャイアーに対して、武田薬品が行った「小が大を呑み込む」買収提案。5度目となる4月25日午前に交渉を5月8日(日本時間9日午前1日)まで延期する、株式と現金を合わせて約460億ポンド(約7兆円)に買収額を引き上げることを発表した。大型M&A案件とあって、普段は、国内製薬企業の動向などにあまり関心を寄せない外資系通信社までもが報道を加熱させた。 武田の希望どおりに交渉が最終合意に至るかはまだ定かでない。ただ、国内製

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