医薬経済オンライン

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看護学者から見た個別化医療とグローバリズム

教育効果の測定と持続するための方法

第10回

大阪大学大学院医学系研究科/公益財団法人浅香山病院 山川みやえ

2018年5月1日号

 古山内みちかはアルツハイマー型認知症だが、愛する息子と自宅で穏やかに過ごしている。ある日、自分の毎日の役割として大事にしている花壇の水やり中に脱水で倒れてしまう。 みちかは、搬送先の救急外来を経て、あっという間に点滴や尿道留置カテーテルなどを入れられて内科病棟に入院し、そこで目を覚ます。 混乱したみちかを待ち受けるのは、余裕のない認知症の知識を持たない看護師と、エキスパートナースの2人だった。 みちかは、どちらのケアを受けたいのか。答えは明らかだ。 これは前回4月1日号で紹介した、17年11月にVR(バーチャル・リアリティ)を使った臨床の一場面を教材にした「VR認知症看護教育プログラム」の内容である。 そもそも、このプログラムを始めたのはなぜか。臨床現場で余裕のない看護師が、その状態のままケアにあたると、自分自身をさらに追い込んでしまうこ...  古山内みちかはアルツハイマー型認知症だが、愛する息子と自宅で穏やかに過ごしている。ある日、自分の毎日の役割として大事にしている花壇の水やり中に脱水で倒れてしまう。 みちかは、搬送先の救急外来を経て、あっという間に点滴や尿道留置カテーテルなどを入れられて内科病棟に入院し、そこで目を覚ます。 混乱したみちかを待ち受けるのは、余裕のない認知症の知識を持たない看護師と、エキスパートナースの2人だった。 みちかは、どちらのケアを受けたいのか。答えは明らかだ。 これは前回4月1日号で紹介した、17年11月にVR(バーチャル・リアリティ)を使った臨床の一場面を教材にした「VR認知症看護教育プログラム」の内容である。 そもそも、このプログラムを始めたのはなぜか。臨床現場で余裕のない看護師が、その状態のままケアにあたると、自分自身をさらに追い込んでしまうことを

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