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眺望 医薬街道

進む内視鏡とAIの融合

近藤正觀

2018年5月1日号

 消化管粘膜に接触させ、最大520倍という高い倍率の画像を撮影できる超拡大内視鏡が2月から販売されている。オリンパスの「エンドサイト」という2つ(上部消化管用と大腸用)の製品だ。 消化管内視鏡は、上部消化管や大腸内を直接観察し、がんなどの病変の検査や治療に用いられる機器のことである。胃カメラや大腸内視鏡などの身近な検査として普及してきた。また、内視鏡による手術は「ダ・ヴィンチ」に代表されるように、身体に侵襲の少ない方法として、広がりつつある。 大腸がんで年間5万人が死亡する現況を踏まえ、エンドサイトは、従来80倍が限度だった画像撮影を、顕微鏡レベルとも言える最大520倍まで光学拡大可能としたもので、リアルタイムに細胞の核レベルまでの観察が可能だ。血管の状態や赤血球の流れ、細胞核の大きさや形状を、生きた細胞の状態を染色技術なども用い、より細...  消化管粘膜に接触させ、最大520倍という高い倍率の画像を撮影できる超拡大内視鏡が2月から販売されている。オリンパスの「エンドサイト」という2つ(上部消化管用と大腸用)の製品だ。 消化管内視鏡は、上部消化管や大腸内を直接観察し、がんなどの病変の検査や治療に用いられる機器のことである。胃カメラや大腸内視鏡などの身近な検査として普及してきた。また、内視鏡による手術は「ダ・ヴィンチ」に代表されるように、身体に侵襲の少ない方法として、広がりつつある。 大腸がんで年間5万人が死亡する現況を踏まえ、エンドサイトは、従来80倍が限度だった画像撮影を、顕微鏡レベルとも言える最大520倍まで光学拡大可能としたもので、リアルタイムに細胞の核レベルまでの観察が可能だ。血管の状態や赤血球の流れ、細胞核の大きさや形状を、生きた細胞の状態を染色技術なども用い、より細かい

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