医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話~媚びないジャーナリストの劇薬処方箋~

MR活動縛るガイドライン 医師向けも同時に作成すべし

第61回

鳥集徹

2018年5月1日号

「売らないとクビ」になる製薬会社のMRさんたちに、販促活動を厳しく自主規制せよと言っても、確かに無理かもしれない。そもそも製薬産業と医療業界は、原理的に矛盾する存在だからだ。 製薬会社は営利企業である限り、ひとつでも多くの薬やワクチンを売るのが使命だ。ライバル社と競争しながら、利益を上げて株主に還元しなければならない。もちろん、人の命に関わる製品を売る限り、最低限の倫理は求められる。しかし、自社の利益を守るためなら、たとえ「被害者」が訴え出たとしても、裁判で徹底的に叩きのめす。そのような冷徹な資本主義の論理の中で製薬会社は生きている。 一方、医療業界の究極の使命は人びとの健康と命を守ることだ。そのためには、薬やワクチンが不可欠だが、かといって誤った使い方をすると毒になってしまう。従って、時には製薬会社の売り込みを撥ね付けなくてはいけない... 「売らないとクビ」になる製薬会社のMRさんたちに、販促活動を厳しく自主規制せよと言っても、確かに無理かもしれない。そもそも製薬産業と医療業界は、原理的に矛盾する存在だからだ。 製薬会社は営利企業である限り、ひとつでも多くの薬やワクチンを売るのが使命だ。ライバル社と競争しながら、利益を上げて株主に還元しなければならない。もちろん、人の命に関わる製品を売る限り、最低限の倫理は求められる。しかし、自社の利益を守るためなら、たとえ「被害者」が訴え出たとしても、裁判で徹底的に叩きのめす。そのような冷徹な資本主義の論理の中で製薬会社は生きている。 一方、医療業界の究極の使命は人びとの健康と命を守ることだ。そのためには、薬やワクチンが不可欠だが、かといって誤った使い方をすると毒になってしまう。従って、時には製薬会社の売り込みを撥ね付けなくてはいけない。も

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