M&A加速でメガバンクが製薬に「急接近」
武田のシャイアー買収は再編後最大の活況案件
2018年5月15日号
武田薬品工業の大型買収案件を機に、国内の証券・銀行が製薬業界への攻勢を一段と強めそうだ。 大手銀行はこれまで、製薬業界での存在感は必ずしも大きくなかった。手元資金が豊富にあり、業種別に見ても極めて高い収益力を維持しているので、銀行融資の必要がないからだ。無借金経営の企業にとって銀行に用はない。 金融と製薬は、厳しい規制や企業間の規模格差、公共性など、業界構造が類似している。欧米の大型金融再編の影響をモロに被った都銀が巨大銀行グループになるのと同様、ほぼ同時期の01年に本格化した製薬大手も、メガバンク誕生の背景と同じく、欧米における業界再編の余波によって再編劇が起きた。 日本の金融業界は今、少子高齢化や長期的な景気低迷を受けて不況業種化している。メガバンクも例外ではない。海外業務やフィンテックに活路を見出そうとしているが、短時日で成果が上...
武田薬品工業の大型買収案件を機に、国内の証券・銀行が製薬業界への攻勢を一段と強めそうだ。 大手銀行はこれまで、製薬業界での存在感は必ずしも大きくなかった。手元資金が豊富にあり、業種別に見ても極めて高い収益力を維持しているので、銀行融資の必要がないからだ。無借金経営の企業にとって銀行に用はない。 金融と製薬は、厳しい規制や企業間の規模格差、公共性など、業界構造が類似している。欧米の大型金融再編の影響をモロに被った都銀が巨大銀行グループになるのと同様、ほぼ同時期の01年に本格化した製薬大手も、メガバンク誕生の背景と同じく、欧米における業界再編の余波によって再編劇が起きた。 日本の金融業界は今、少子高齢化や長期的な景気低迷を受けて不況業種化している。メガバンクも例外ではない。海外業務やフィンテックに活路を見出そうとしているが、短時日で成果が上がる
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