薬剤師国試合格率に見る大学の「苦心」
実力のない学生には「受けさせない」が定着か
2018年5月15日号
今年の薬剤師国家試験の結果が発表された。1万3579人が受験し、9584人が合格。合格率は70.58%だった。試験直後に各予備校が弾き出した合格率予想は、難易度が高かった4年前の第99回、3年前の第100回と同程度の60%から65%だったが、実際はそれよりよかった。国立大学が83.67%、公立大学は86.10%。私立大学も69.55%だった。新卒に限ると、私立大学56校(徳島文理大は香川校を含む)の合格率は84.11%と好成績である。それも国公立大学に並ぶ合格率90%以上の好成績を収めた薬科大が20校にも上る。 もちろん、その裏で合格率80%を切る薬科大が16校もあり、50%以下に沈んだ大学も2校ある。それでも今年の国家試験結果が概ね好成績だったのはようやく6年制教育が地に着いた成果だという説もあれば、学生の意欲が高かったのだろうという声もある。 だが、6年前の入学者数との対比...
今年の薬剤師国家試験の結果が発表された。1万3579人が受験し、9584人が合格。合格率は70.58%だった。試験直後に各予備校が弾き出した合格率予想は、難易度が高かった4年前の第99回、3年前の第100回と同程度の60%から65%だったが、実際はそれよりよかった。国立大学が83.67%、公立大学は86.10%。私立大学も69.55%だった。新卒に限ると、私立大学56校(徳島文理大は香川校を含む)の合格率は84.11%と好成績である。それも国公立大学に並ぶ合格率90%以上の好成績を収めた薬科大が20校にも上る。 もちろん、その裏で合格率80%を切る薬科大が16校もあり、50%以下に沈んだ大学も2校ある。それでも今年の国家試験結果が概ね好成績だったのはようやく6年制教育が地に着いた成果だという説もあれば、学生の意欲が高かったのだろうという声もある。 だが、6年前の入学者数との対比で
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