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注目新薬と市場展望

対照的だった「2剤」の今後は

第21回

UBS証券株式会社 調査本部アナリスト 関 篤史

2018年5月15日号

 米国のシカゴは4月初旬雪に見舞われた。しかし、それから少し経った14〜18日に開催された米国がん学会(AACR)では、腫瘍免疫領域の最新のデータが公表され、会場は熱気に満ちていた。 AACRでは非小細胞肺がん1次治療における、「オプジーボ」(小野薬品/ブリストル・マイヤーズスクイブ)と「キイトルーダ」(米メルク)の第Ⅲ相試験データの一騎打ちが話題となった。とくにキイトルーダのKEYNOTE189は非小細胞肺がんで高いハードルを設定することになり、高い競争力を持つだろう。議論の余地ある結果 メルクのキイトルーダと化学療法(米イーライリリーの「アリムタ」)を併用するKEYNOTE189は、非扁平上皮非小細胞肺がん患者を616人登録した試験である。主要評価項目である全生存率は、キイトルーダ群ではイベント発生が31.0%、化学療法群が47.6%、ハザード比は0.49(p∧0.0...  米国のシカゴは4月初旬雪に見舞われた。しかし、それから少し経った14〜18日に開催された米国がん学会(AACR)では、腫瘍免疫領域の最新のデータが公表され、会場は熱気に満ちていた。 AACRでは非小細胞肺がん1次治療における、「オプジーボ」(小野薬品/ブリストル・マイヤーズスクイブ)と「キイトルーダ」(米メルク)の第Ⅲ相試験データの一騎打ちが話題となった。とくにキイトルーダのKEYNOTE189は非小細胞肺がんで高いハードルを設定することになり、高い競争力を持つだろう。議論の余地ある結果 メルクのキイトルーダと化学療法(米イーライリリーの「アリムタ」)を併用するKEYNOTE189は、非扁平上皮非小細胞肺がん患者を616人登録した試験である。主要評価項目である全生存率は、キイトルーダ群ではイベント発生が31.0%、化学療法群が47.6%、ハザード比は0.49(p∧0.000

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