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眺望 医薬街道

分割調剤処方箋はリフィルの突破口

近藤正觀

2018年5月15日号

 厚生労働省は18年度調剤報酬改定において「分割指示に係わる処方箋の様式」を新たに追加した。従来の処方箋様式は温存し、新たに分割調剤用の様式を「別紙」と一対として設定した。 分割調剤は、長期投与で服薬管理が難しい患者への指導強化や、品質保持のための分割投与、後発品の普及のための短期間(5日程度)の試行的投与方法として認められたものだ。後発品投与に品質面で不安感が継続する患者への「短期間のお試し」で、嫌なら先発品に戻れるという苦肉の策だった。それでも17年12月の調剤医療費の動向では、後発品調剤率は70・7%を超え、政府がめざす80%も遠からず実現する見通しだ。 現在、政府は団塊の世代がすべて75歳以上となる25年に焦点を当て、いかに社会保障費を抑制するか躍起となっている。また、高齢者の医療環境の見直しも課題としており、フリーアクセスが基本の日本で医療...  厚生労働省は18年度調剤報酬改定において「分割指示に係わる処方箋の様式」を新たに追加した。従来の処方箋様式は温存し、新たに分割調剤用の様式を「別紙」と一対として設定した。 分割調剤は、長期投与で服薬管理が難しい患者への指導強化や、品質保持のための分割投与、後発品の普及のための短期間(5日程度)の試行的投与方法として認められたものだ。後発品投与に品質面で不安感が継続する患者への「短期間のお試し」で、嫌なら先発品に戻れるという苦肉の策だった。それでも17年12月の調剤医療費の動向では、後発品調剤率は70・7%を超え、政府がめざす80%も遠からず実現する見通しだ。 現在、政府は団塊の世代がすべて75歳以上となる25年に焦点を当て、いかに社会保障費を抑制するか躍起となっている。また、高齢者の医療環境の見直しも課題としており、フリーアクセスが基本の日本で医療の効

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