平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜
世界のAEDの最新機能
第52回
愛知医科大学 非常勤講師 照井資規
2018年5月15日号
米国では15年以降、一般市民は「Bystander」ではなく、「Immediate Responder」(即時救命者)の位置付けだ。「First Responder」(救命責任者)は、「Professional First Responder」(職務としての救命責任者)に進化した。イスラエルは国民全員がFirst Responderだ。 日本でも、「除細動を救急隊が行った場合と市民が行った場合の1ヵ月後社会復帰率」(図1)のとおり、市民が即座に除細動を行ったほうが救急隊が到着してからよりも2倍以上、社会復帰率が高い。 救命は「道具8割、段取り8分」と言われる。道具はAED(自動体外式除細動器)や既製品の止血帯などの優れた器具と、それらの街頭への設置、「段取り」は教育の普及だ。海外では日本よりも進んだ機能がAEDに搭載されている。 心停止症例でAEDによる電気ショックが適用となる割合は50%とされる。AEDは本来、大きく拍動...
米国では15年以降、一般市民は「Bystander」ではなく、「Immediate Responder」(即時救命者)の位置付けだ。「First Responder」(救命責任者)は、「Professional First Responder」(職務としての救命責任者)に進化した。イスラエルは国民全員がFirst Responderだ。 日本でも、「除細動を救急隊が行った場合と市民が行った場合の1ヵ月後社会復帰率」(図1)のとおり、市民が即座に除細動を行ったほうが救急隊が到着してからよりも2倍以上、社会復帰率が高い。 救命は「道具8割、段取り8分」と言われる。道具はAED(自動体外式除細動器)や既製品の止血帯などの優れた器具と、それらの街頭への設置、「段取り」は教育の普及だ。海外では日本よりも進んだ機能がAEDに搭載されている。 心停止症例でAEDによる電気ショックが適用となる割合は50%とされる。AEDは本来、大きく拍動して
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