医薬経済オンライン

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技術革新と製薬企業の明日

がん領域は激戦に次ぐ激戦

第92回 2剤の勝負の分岐点はどこに

生島准

2018年5月15日号

 がん治療にがん免疫療法という第4の柱を樹立した免疫チェックポイント阻害剤。草分けである抗PD1抗体「オプジーボ」(小野薬品/米ブリストル・マイヤーズスクイブ)が失速しつつある。18年第1四半期にも米国市場の売上げで、米メルクの「キイトルーダ」に追い越される可能性が出てきた。京都大学医学部で誕生した超ブロックバスターが臨床開発戦略の巧拙によって、メルクに首位を明け渡さんとしている。 米国市場では、キイトルーダの発売がオプジーボより先行したため、15年第1四半期まではキイトルーダがリードしていたが、その後は17年第4四半期までオプジーボの売上げが上回った。これは小野/BMSが治療対象とするがん種の拡大で先手を打ったからだ。 いずれも進行性悪性黒色腫の治療薬として、オプジーボが14年9月2日に日本で、世界で初めて認可された。2日遅れの9月4日にキイ...  がん治療にがん免疫療法という第4の柱を樹立した免疫チェックポイント阻害剤。草分けである抗PD1抗体「オプジーボ」(小野薬品/米ブリストル・マイヤーズスクイブ)が失速しつつある。18年第1四半期にも米国市場の売上げで、米メルクの「キイトルーダ」に追い越される可能性が出てきた。京都大学医学部で誕生した超ブロックバスターが臨床開発戦略の巧拙によって、メルクに首位を明け渡さんとしている。 米国市場では、キイトルーダの発売がオプジーボより先行したため、15年第1四半期まではキイトルーダがリードしていたが、その後は17年第4四半期までオプジーボの売上げが上回った。これは小野/BMSが治療対象とするがん種の拡大で先手を打ったからだ。 いずれも進行性悪性黒色腫の治療薬として、オプジーボが14年9月2日に日本で、世界で初めて認可された。2日遅れの9月4日にキイトル

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