貼付剤の技術革新で成功 | 医薬経済オンライン

製薬企業の経営診断

貼付剤の技術革新で成功

―久光製薬、独自技術で内外に高評価―

2018年5月15日号

　久光製薬は「貼る」ことで痛みやこりを治療する医薬品として「朝日万金膏」を発売したのが１９０３年だが、その代表ブランドである「サロンパス」は34年に発売している。以来、「貼り薬」の可能性の追求に全力投球してきた。この経営方針は現在も変わっていない。経皮鎮痛消炎剤のメーカーは多いが、久光製薬の医療用「モーラス」、ＯＴＣ薬の「サロンパス」のブランドの強さは圧倒的である。　モーラスの国内シェアは18年２月期実績で43％だった。サロンパスはユーロモニターから世界のＯＴＣ薬市場の鎮痛消炎貼付剤カテゴリーで販売シェア世界トップの認定を受けており、完全に世界トップブランドの座を獲得している。　この消炎鎮痛分野にとどまることなく、貼って皮膚から薬を送り込むＴＤＤＳ（経皮薬物送達システム）の可能性を追求する研究に長年取り組み、この研究の成果が消炎鎮痛貼付剤で世... 　久光製薬は「貼る」ことで痛みやこりを治療する医薬品として「朝日万金膏」を発売したのが１９０３年だが、その代表ブランドである「サロンパス」は34年に発売している。以来、「貼り薬」の可能性の追求に全力投球してきた。この経営方針は現在も変わっていない。経皮鎮痛消炎剤のメーカーは多いが、久光製薬の医療用「モーラス」、ＯＴＣ薬の「サロンパス」のブランドの強さは圧倒的である。　モーラスの国内シェアは18年２月期実績で43％だった。サロンパスはユーロモニターから世界のＯＴＣ薬市場の鎮痛消炎貼付剤カテゴリーで販売シェア世界トップの認定を受けており、完全に世界トップブランドの座を獲得している。　この消炎鎮痛分野にとどまることなく、貼って皮膚から薬を送り込むＴＤＤＳ（経皮薬物送達システム）の可能性を追求する研究に長年取り組み、この研究の成果が消炎鎮痛貼付剤で世界ト

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