鳥集徹の口に苦い話~媚びないジャーナリストの劇薬処方箋~
人口減少社会に向けて 医療化よりケア立国をめざせ
第62回
鳥集徹
2018年5月15日号
このところ、人口減少時代に向けて、日本の医療がどうあるべきなのか考えをめぐらせている。 すでに日本の人口は15年から減少に転じている。国立社会保障・人口問題研究所によると、15年の総人口は1億2709万人だが、25年後の40年には1億1092万人となり、38年後の53年には1億人を割って9924万人になると推計されている「日本の将来推計人口(17年推計)」。 ただし、製薬業界の最大のお得意様である65歳以上の人口は、これからも緩やかに増え続け、42年にはピーク(3945万人)を迎えると予測されている。従って、少なくとも高齢者医療の需要については、今後25年先まで伸び続ける可能性はあるだろう。 しかしその後は、高齢者人口も減少に転じる。安心して産み育てられる社会にするか、移民を積極的に受け入れる政策をとらない限り、日本社会から活力が失われていくのは、止めよ...
このところ、人口減少時代に向けて、日本の医療がどうあるべきなのか考えをめぐらせている。 すでに日本の人口は15年から減少に転じている。国立社会保障・人口問題研究所によると、15年の総人口は1億2709万人だが、25年後の40年には1億1092万人となり、38年後の53年には1億人を割って9924万人になると推計されている「日本の将来推計人口(17年推計)」。 ただし、製薬業界の最大のお得意様である65歳以上の人口は、これからも緩やかに増え続け、42年にはピーク(3945万人)を迎えると予測されている。従って、少なくとも高齢者医療の需要については、今後25年先まで伸び続ける可能性はあるだろう。 しかしその後は、高齢者人口も減少に転じる。安心して産み育てられる社会にするか、移民を積極的に受け入れる政策をとらない限り、日本社会から活力が失われていくのは、止めようが
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