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「『痛みに耐える母』からの脱皮」

2018年6月1日号

 日本ではお産に際して「痛みに耐えて母になる」と言う強い信念が長く続いている。 だが、この自然分娩主流の日本にも、欧米の絶対的本流である無痛分娩がジワジワと押し寄せてきている。 08年、日本の無痛分娩実施頻度は全分娩中わずか2.6%に過ぎなかったが、14年4.6%、15年5.5%、16年6.1%と着実にアップしている。 だが問題が。日本では産科医療体制として、医師1人のところが圧倒的に多く、適切に対応できていない。欧米では、麻酔医が加わるなどして複数医体制で安全性を確保している。 最近、無痛分娩による事故が、京阪神の4つの医療機関で6件次々と発生、3歳まで寝たきりのあと死亡とか、母子共通植物状態が続いているとかの実に痛ましい報道があった。 それまで日本はお産の安全性が高いとされてきたが、精査すれば決してそうとは言い切れない。妊娠や出産で亡くなる女性...  日本ではお産に際して「痛みに耐えて母になる」と言う強い信念が長く続いている。 だが、この自然分娩主流の日本にも、欧米の絶対的本流である無痛分娩がジワジワと押し寄せてきている。 08年、日本の無痛分娩実施頻度は全分娩中わずか2.6%に過ぎなかったが、14年4.6%、15年5.5%、16年6.1%と着実にアップしている。 だが問題が。日本では産科医療体制として、医師1人のところが圧倒的に多く、適切に対応できていない。欧米では、麻酔医が加わるなどして複数医体制で安全性を確保している。 最近、無痛分娩による事故が、京阪神の4つの医療機関で6件次々と発生、3歳まで寝たきりのあと死亡とか、母子共通植物状態が続いているとかの実に痛ましい報道があった。 それまで日本はお産の安全性が高いとされてきたが、精査すれば決してそうとは言い切れない。妊娠や出産で亡くなる女性は、

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