医薬経済オンライン

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2つの安心で揺れるインフルワクチン

株選定で迫られる「有効性」と「安定供給」

2018年6月1日号

 インフルエンザワクチンとは、2つの“安心”を届けるものだ。ひとつは、安定的に供給できて、希望すればいつでも接種できるという安心。もうひとつは、高い効果が見込め、接種すればインフルエンザウイルスに感染しても重篤にならない効果面での安心だ。 もちろん、十分な供給量が確保でき、高い有効性も見込めるという2つの安心を両立したインフルエンザワクチンがつくれれば言うことはない。しかし、絶えず変異を続けるインフルエンザウイルスのなかから、次のシーズンに流行しそうなウイルス株を予想して製造するワクチンでは、両方を満たしてくれる都合のいいウイルス株はなかなか現れないのが現実だ。供給量と有効性、どちらの意味での安心も重要だが、両立できない以上は双方のバランスを量りながら適当なウイルス株を選ぶ必要がある。つまり、インフルエンザワクチンの株選定では、常に供給量...  インフルエンザワクチンとは、2つの“安心”を届けるものだ。ひとつは、安定的に供給できて、希望すればいつでも接種できるという安心。もうひとつは、高い効果が見込め、接種すればインフルエンザウイルスに感染しても重篤にならない効果面での安心だ。 もちろん、十分な供給量が確保でき、高い有効性も見込めるという2つの安心を両立したインフルエンザワクチンがつくれれば言うことはない。しかし、絶えず変異を続けるインフルエンザウイルスのなかから、次のシーズンに流行しそうなウイルス株を予想して製造するワクチンでは、両方を満たしてくれる都合のいいウイルス株はなかなか現れないのが現実だ。供給量と有効性、どちらの意味での安心も重要だが、両立できない以上は双方のバランスを量りながら適当なウイルス株を選ぶ必要がある。つまり、インフルエンザワクチンの株選定では、常に供給量と有

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