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医薬経済気象台

景気環境は不確実性増幅の動き

―GDP速報が示す問題点―

2018年6月1日号

 5月16日に発表された18年1~3月期のGDP速報は実質の季節調整値で前期比▲0.2%、年率で▲0.6%だった。マイナス成長は15年10~12月期以来、9四半期ぶりになる。四半期ベースで小幅ではあるが、9四半期も続いたプラス成長がマイナスに転じたことは注目しなければならない。 企業収益や家計収支は、名目の伸びが重視されているが、名目GDPも1~3月期は季節調整値で前期比▲0.4%、年率で▲1.5%だった。企業、家計が実際に受ける景況感は実質よりも厳しかったということだ。 3ヵ月ごとに実施されている企業短期経済観測調査(日銀短観)も名目値をベースにした業況判断だが、3月時点の調査では業況は堅調を維持、先行き悪化の見通しだった。ところが、GDP速報は、この時点で景況は悪化の動きにあったことを示している。3月調査の日銀短観は、それまでの収益の好調を基盤にして...  5月16日に発表された18年1~3月期のGDP速報は実質の季節調整値で前期比▲0.2%、年率で▲0.6%だった。マイナス成長は15年10~12月期以来、9四半期ぶりになる。四半期ベースで小幅ではあるが、9四半期も続いたプラス成長がマイナスに転じたことは注目しなければならない。 企業収益や家計収支は、名目の伸びが重視されているが、名目GDPも1~3月期は季節調整値で前期比▲0.4%、年率で▲1.5%だった。企業、家計が実際に受ける景況感は実質よりも厳しかったということだ。 3ヵ月ごとに実施されている企業短期経済観測調査(日銀短観)も名目値をベースにした業況判断だが、3月時点の調査では業況は堅調を維持、先行き悪化の見通しだった。ところが、GDP速報は、この時点で景況は悪化の動きにあったことを示している。3月調査の日銀短観は、それまでの収益の好調を基盤にしていた

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