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医療はサービス業、医師は立派な労働者
2018年6月1日号
今でこそ笑い話となっているが、40年ほど前には、医療をサービス業と言った旧厚生省の役人が、日本医師会から大目玉を喰らった。確かに、当時のサービス業と言えば、飲食業界などがイメージされただった。まして、医師を労働者呼ばわりするのは許しがたいとの思いが当時の医師にあった。 だが、時代は変わった。医師の働き方について、種々の問題が提起されている。厚生労働省によると病院勤務医は、週平均56時間28分も働くという。所定労働を週40時間で換算すると、時間外労働は、実に年間で850時間を超える。 医師の勤務時間を定めていない病院は決して珍しくない。さらに、休日のルールすらない病院、「過労死ライン」を超えた残業を野放しする病院もある。これでは、医療現場が疲弊するばかりか、医師自身の健康が大いに危ぶまれる。 医師法では「診療治療の求めがあった場合、正当な事由が...
今でこそ笑い話となっているが、40年ほど前には、医療をサービス業と言った旧厚生省の役人が、日本医師会から大目玉を喰らった。確かに、当時のサービス業と言えば、飲食業界などがイメージされただった。まして、医師を労働者呼ばわりするのは許しがたいとの思いが当時の医師にあった。 だが、時代は変わった。医師の働き方について、種々の問題が提起されている。厚生労働省によると病院勤務医は、週平均56時間28分も働くという。所定労働を週40時間で換算すると、時間外労働は、実に年間で850時間を超える。 医師の勤務時間を定めていない病院は決して珍しくない。さらに、休日のルールすらない病院、「過労死ライン」を超えた残業を野放しする病院もある。これでは、医療現場が疲弊するばかりか、医師自身の健康が大いに危ぶまれる。 医師法では「診療治療の求めがあった場合、正当な事由がなけ
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