医薬経済気象台
貿易戦争は一段と激化の様相
―日本も蚊帳の外でない―
2018年6月15日号
国際情勢の変化は激しい。トランプ大統領の頻繁に変わる言動によって世界が振り回されている。そのなかで強硬なスタンスを変えることなく、これまでのディール主体の交渉から一気に一方的な手段に出て、世界経済に大きく影響しようとしているのが通商問題である。最大の貿易赤字相手である中国にとどまることなく、先進同盟国の欧州や日本にまで強硬なスタンスを見せているため、国際政治にも影響しかねない状況にある。看過できないことであり、この経緯を整理しておきたい。 その第1弾が3月8日に発動を決定した鉄鋼・アルミ製品対する高率関税適用だ。一方的かつ抜き打ち的な高率関税の実施は、WTO(世界貿易機関)ルール違反となる。しかし、トランプ大統領は輸入増が国家安全保障上の脅威になるという口実で高率関税の適用を決定、3月23日に実行に移した。 この時点で韓国は米韓FTA見...
国際情勢の変化は激しい。トランプ大統領の頻繁に変わる言動によって世界が振り回されている。そのなかで強硬なスタンスを変えることなく、これまでのディール主体の交渉から一気に一方的な手段に出て、世界経済に大きく影響しようとしているのが通商問題である。最大の貿易赤字相手である中国にとどまることなく、先進同盟国の欧州や日本にまで強硬なスタンスを見せているため、国際政治にも影響しかねない状況にある。看過できないことであり、この経緯を整理しておきたい。 その第1弾が3月8日に発動を決定した鉄鋼・アルミ製品対する高率関税適用だ。一方的かつ抜き打ち的な高率関税の実施は、WTO(世界貿易機関)ルール違反となる。しかし、トランプ大統領は輸入増が国家安全保障上の脅威になるという口実で高率関税の適用を決定、3月23日に実行に移した。 この時点で韓国は米韓FTA見直し
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