製薬企業の経営診断
製品力「再構築」の過程
―持田製薬、課題は収益性の改善―
2018年6月15日号
持田製薬の売上高は薬価改定の影響で足踏みするときもあったが、基調としては順調な拡大を続けている。17年度は1067億6100万円、9.7%の増収だった。過去ピークは13年度の939億4700万円、これを4年ぶりに抜いて初の1000億円台乗せで過去最高を更新した。18年度は薬価改定の年に当たる。加重平均で引き下げ率は約9%、これが減収要因になるが、売上高計画は1100億円と3%の増収を見込んでいる。17年度は1070億円の計画をほぼ達成しており、18年度も薬価下げの影響を吸収して、計画に近い線を実現するものとみられる。 利益を見ると17年度は計画を大きく上回った。計画は営業利益が100億円と▲12.1%、純利益が75億円と▲12%の減益だった。実績は営業利益が116億6200万円で2.5%の増益、純利益は90億2300万円で5.8%の増益だった。減益予想が増益に...
持田製薬の売上高は薬価改定の影響で足踏みするときもあったが、基調としては順調な拡大を続けている。17年度は1067億6100万円、9.7%の増収だった。過去ピークは13年度の939億4700万円、これを4年ぶりに抜いて初の1000億円台乗せで過去最高を更新した。18年度は薬価改定の年に当たる。加重平均で引き下げ率は約9%、これが減収要因になるが、売上高計画は1100億円と3%の増収を見込んでいる。17年度は1070億円の計画をほぼ達成しており、18年度も薬価下げの影響を吸収して、計画に近い線を実現するものとみられる。 利益を見ると17年度は計画を大きく上回った。計画は営業利益が100億円と▲12.1%、純利益が75億円と▲12%の減益だった。実績は営業利益が116億6200万円で2.5%の増益、純利益は90億2300万円で5.8%の増益だった。減益予想が増益になっ
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