経済記事の読み方
度が過ぎたスルガ銀の収益追求路線
手を出した「シェアハウス融資」で窮地に
2018年6月15日号
業界有数の収益力を誇り、金融庁から「地銀の優等生」とも呼ばれて絶頂期にあったスルガ銀行が、窮地に立たされている。1月に表面化したシェアハウス関連融資で、同行が預金通帳の改竄を行い異常な貸し付けを行っていたことなどが明らかになったからだ。 シェアハウス問題に関しては、本誌3月1日号の当欄で、仕事を求めて上京する地方の若者を食い物にした貧困ビジネスの怪しい運営実態を指摘した。マスコミでは当初、主に朝日新聞がハウスオーナーに融資していたスルガ銀行の不正疑惑を連日報じていたが、その後オーナーたちが被害者の会をつくって訴訟を起こすなど慌ただしくなり、報道が拡大した。 拝金主義で利殖に目がくらんだ個人投資家を擁護する気持ちはないが、そこに目を付けたスルガ銀行のずる賢さにも驚かされる。その源泉を探ってみたい。 同行は1895年創業。静岡・沼津市に本...
業界有数の収益力を誇り、金融庁から「地銀の優等生」とも呼ばれて絶頂期にあったスルガ銀行が、窮地に立たされている。1月に表面化したシェアハウス関連融資で、同行が預金通帳の改竄を行い異常な貸し付けを行っていたことなどが明らかになったからだ。 シェアハウス問題に関しては、本誌3月1日号の当欄で、仕事を求めて上京する地方の若者を食い物にした貧困ビジネスの怪しい運営実態を指摘した。マスコミでは当初、主に朝日新聞がハウスオーナーに融資していたスルガ銀行の不正疑惑を連日報じていたが、その後オーナーたちが被害者の会をつくって訴訟を起こすなど慌ただしくなり、報道が拡大した。 拝金主義で利殖に目がくらんだ個人投資家を擁護する気持ちはないが、そこに目を付けたスルガ銀行のずる賢さにも驚かされる。その源泉を探ってみたい。 同行は1895年創業。静岡・沼津市に本部を
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