医薬経済オンライン

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白血病になった社長

再び書く「理由」

第1回 患者として人生に向かう

ACメディカル代表取締役社長 昌原清植

2018年6月15日号

 50歳にも満たない自分がいったいなぜ?がん家系でもないのに。12年12月11日未明、千枚通しで胸を貫かれたような痛みで始まった私の病の正体は「フィラデルフィア(Ph)染色体陽性成人急性リンパ性白血病」。急性リンパ性白血病(ALL)は小児に多い病気で、成人での発症は年間で10万人に1人程度です。そんな稀な疾患に、罹ったのです。想像を絶する闘病生活が始まりました。 本誌15年5月1日号から10月15日号にその記録を書きました。それから3年。ACメディカル社長として、忙しい日々を過ごしていますが、医薬品業界に携わるものとして、またがんサバイバーとして、さまざまな問題があると強く感じ、改めて筆をとりました。 私の病である成人ALLの4人に1人にみられるPh染色体の発現は、年齢や初発時白血球数と併せ、重要な予後不良因子です。「グリベックなどの分子標的薬の登場で...  50歳にも満たない自分がいったいなぜ?がん家系でもないのに。12年12月11日未明、千枚通しで胸を貫かれたような痛みで始まった私の病の正体は「フィラデルフィア(Ph)染色体陽性成人急性リンパ性白血病」。急性リンパ性白血病(ALL)は小児に多い病気で、成人での発症は年間で10万人に1人程度です。そんな稀な疾患に、罹ったのです。想像を絶する闘病生活が始まりました。 本誌15年5月1日号から10月15日号にその記録を書きました。それから3年。ACメディカル社長として、忙しい日々を過ごしていますが、医薬品業界に携わるものとして、またがんサバイバーとして、さまざまな問題があると強く感じ、改めて筆をとりました。 私の病である成人ALLの4人に1人にみられるPh染色体の発現は、年齢や初発時白血球数と併せ、重要な予後不良因子です。「グリベックなどの分子標的薬の登場で、白

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