Patient Relations
日本てんかん協会
2018年6月15日号
患者本人の変化も必要岡本朗常務理事 「脳の慢性疾患」と言われるてんかん。発作を止めるには毎日薬を飲まなければならない。2~3割の人は、それでも発作が出てしまう。眠気やめまい、抑うつといった副作用もある。一方、治療薬の改良も進んでいる。てんかんの薬物治療は2剤以上の併用療法が基本だったが、14年に国内で初めて単剤療法の治療薬が登場した。16年には、新規作用機序の新薬など、3つの新製品が立て続けに出た。 治療環境がよくなり、患者の生活は変わりつつある。しかし、世間から偏見や差別がなくなったわけではない。日本てんかん協会の岡本朗常務理事に、てんかんの現状について聞いた。◆━━━━━━━━━━━━━━━━━◆――てんかんでは新薬の登場など、治療選択肢が増えています。岡本 劇的に患者の生活がよくなったと言っていいでしょう。昔は発作が止まらなければ飲む薬が増え、そうすると副...
患者本人の変化も必要岡本朗常務理事 「脳の慢性疾患」と言われるてんかん。発作を止めるには毎日薬を飲まなければならない。2~3割の人は、それでも発作が出てしまう。眠気やめまい、抑うつといった副作用もある。一方、治療薬の改良も進んでいる。てんかんの薬物治療は2剤以上の併用療法が基本だったが、14年に国内で初めて単剤療法の治療薬が登場した。16年には、新規作用機序の新薬など、3つの新製品が立て続けに出た。 治療環境がよくなり、患者の生活は変わりつつある。しかし、世間から偏見や差別がなくなったわけではない。日本てんかん協会の岡本朗常務理事に、てんかんの現状について聞いた。◆━━━━━━━━━━━━━━━━━◆――てんかんでは新薬の登場など、治療選択肢が増えています。岡本 劇的に患者の生活がよくなったと言っていいでしょう。昔は発作が止まらなければ飲む薬が増え、そうすると副作
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