武田が財務戦略で「メディパル売却」
「同盟」崩壊の序章なのか
2018年7月1日号
武田薬品による7兆円規模のシャイアー買収合意の発表が一段落した6月13日。武田がとったひとつの行動が、流通関係者の耳目を集めた。保有するメディパルホールディングスの株式の一部を、手放したからだ。「武田は売れるものはすべて売るのではないか」 市場関係者は、シャイアー買収に伴い、武田の有利子負債が6兆円以上に一気に膨らむため、今後はすぐに現金化できる不動産や投資有価証券をなりふり構わず売却するだろうと見ていた。 その予想は的中。長年にわたり「医薬品事業の発展を図ることを目的」として、大切に保有してきたメディパル株にまで、とうとう手を付けた。 メディセオなどいわゆる「武田系卸」を傘下に収めるメディパルの株を手放しても、とくに日本事業の将来の発展に支障はない、との判断が働いたのだろうか。「共闘」を減らす流通GL 武田がメディパル株の売却に動いた...
武田薬品による7兆円規模のシャイアー買収合意の発表が一段落した6月13日。武田がとったひとつの行動が、流通関係者の耳目を集めた。保有するメディパルホールディングスの株式の一部を、手放したからだ。「武田は売れるものはすべて売るのではないか」 市場関係者は、シャイアー買収に伴い、武田の有利子負債が6兆円以上に一気に膨らむため、今後はすぐに現金化できる不動産や投資有価証券をなりふり構わず売却するだろうと見ていた。 その予想は的中。長年にわたり「医薬品事業の発展を図ることを目的」として、大切に保有してきたメディパル株にまで、とうとう手を付けた。 メディセオなどいわゆる「武田系卸」を傘下に収めるメディパルの株を手放しても、とくに日本事業の将来の発展に支障はない、との判断が働いたのだろうか。「共闘」を減らす流通GL 武田がメディパル株の売却に動いたのは
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