一筆入魂
盤石な横倉体制に次期をめぐる胎動が始まっている
2018年の日医選挙を振り返って
ノンフィクション作家 辰濃哲郎
2018年7月1日号
その異変は、昨年の秋ごろから起きていた。 6月23日に開かれた日本医師会の役員選挙で、横倉義武現会長が圧倒的な強さで4期目の当選を果たした。15年もの間、会長の座に君臨した武見太郎氏を除けば、2番目に長い羽田春兔、坪井栄孝両氏に並ぶ当選回数となる。 今回の選挙では、横倉氏が推すキャビネットから外されながら、ひとりだけ当選した人物がいる。 現職副会長の松原謙二氏(大阪)だ。3人が定数の副会長選で、横倉キャビネットには、現職副会長の今村聡氏(東京)、中川俊男氏(北海道)に加えて、常任理事だった松本純一氏(三重)が入った。 だが、今村、中川両氏はそれぞれ270、261票で当選したものの松本氏は174票で、214票を集めた松原氏に敗れたのだ。 松原氏と言えば、横倉氏が原中勝征氏(茨城)を下して初当選を果たした6年前の役員選挙では、横倉執行部を生ん...
その異変は、昨年の秋ごろから起きていた。 6月23日に開かれた日本医師会の役員選挙で、横倉義武現会長が圧倒的な強さで4期目の当選を果たした。15年もの間、会長の座に君臨した武見太郎氏を除けば、2番目に長い羽田春兔、坪井栄孝両氏に並ぶ当選回数となる。 今回の選挙では、横倉氏が推すキャビネットから外されながら、ひとりだけ当選した人物がいる。 現職副会長の松原謙二氏(大阪)だ。3人が定数の副会長選で、横倉キャビネットには、現職副会長の今村聡氏(東京)、中川俊男氏(北海道)に加えて、常任理事だった松本純一氏(三重)が入った。 だが、今村、中川両氏はそれぞれ270、261票で当選したものの松本氏は174票で、214票を集めた松原氏に敗れたのだ。 松原氏と言えば、横倉氏が原中勝征氏(茨城)を下して初当選を果たした6年前の役員選挙では、横倉執行部を生んだ最
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