40年以降の無残な「医療保険」
根本思想は「長生きは悪くないが病気は困る」
2018年7月1日号
経済産業省のある幹部はこう力説した。「日本は高齢化社会に入ったというが、現在は超高齢者社会の真っ只中にいる。いずれは超々高齢化社会となる。でも、それは日本だけの問題ではない」 そこからの話は高齢化を恐れる必要はない、明るい高齢社会をつくればいいと、いかにも経産省の役人らしく説明する。ところが最後に強烈な一言を発する。「高齢者が少なかった60〜70年代のほうが珍しい時代だった。そんなときに医療保険制度ができたので、マッチするわけがない」 つまり医療保険制度の抜本改革の必要性を強調したのである。どのような内容かヒントはすぐ近くにあった。 内閣府は6月11日、同月5日に開催した経済財政諮問会議の議事要旨を公表した。この日は「経済財政運営と改革の基本方針2018」(骨太方針)の原案を検討していた。ここで榊原定征議員(東レ相談役)が、75歳以上の後期高...
経済産業省のある幹部はこう力説した。「日本は高齢化社会に入ったというが、現在は超高齢者社会の真っ只中にいる。いずれは超々高齢化社会となる。でも、それは日本だけの問題ではない」 そこからの話は高齢化を恐れる必要はない、明るい高齢社会をつくればいいと、いかにも経産省の役人らしく説明する。ところが最後に強烈な一言を発する。「高齢者が少なかった60〜70年代のほうが珍しい時代だった。そんなときに医療保険制度ができたので、マッチするわけがない」 つまり医療保険制度の抜本改革の必要性を強調したのである。どのような内容かヒントはすぐ近くにあった。 内閣府は6月11日、同月5日に開催した経済財政諮問会議の議事要旨を公表した。この日は「経済財政運営と改革の基本方針2018」(骨太方針)の原案を検討していた。ここで榊原定征議員(東レ相談役)が、75歳以上の後期高齢者
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