IQVIAに見る市場動向
17年度 改定なくても伸びは「鈍化」
止まらない武田の地盤沈下
2018年7月1日号
IQVIAがまとめた17年度(17年4月~18年3月)の国内の医療用医薬品の売上高(薬価ベース)は前年度から0.8%増(850億円増)の10兆5154億5200万円(表1)となった。もちろん薬価改定がないことが最大の理由ではあるが10兆円超は3年連続となる。ただ、伸び率が1%にも満たないということは、後発品が浸透していることを意味しているのだろう。 市場別では、病院市場が4兆5225億2600万円(1.2%増)、開業医市場が2兆1719億7400万円(1.0%増)、薬局その他市場(主に調剤薬局)は3兆8209億5100万円(0.3%増)となった。2年ぶりにすべての市場が前年度を上回った。ただ、伸び率が最も大きい病院でも1%強。抗がん剤をはじめ高額な薬剤の使用頻度が高いことを考えると、「1病院あたりの処方数量が減っている可能性がある」(医薬品卸営業担...
IQVIAがまとめた17年度(17年4月~18年3月)の国内の医療用医薬品の売上高(薬価ベース)は前年度から0.8%増(850億円増)の10兆5154億5200万円(表1)となった。もちろん薬価改定がないことが最大の理由ではあるが10兆円超は3年連続となる。ただ、伸び率が1%にも満たないということは、後発品が浸透していることを意味しているのだろう。 市場別では、病院市場が4兆5225億2600万円(1.2%増)、開業医市場が2兆1719億7400万円(1.0%増)、薬局その他市場(主に調剤薬局)は3兆8209億5100万円(0.3%増)となった。2年ぶりにすべての市場が前年度を上回った。ただ、伸び率が最も大きい病院でも1%強。抗がん剤をはじめ高額な薬剤の使用頻度が高いことを考えると、「1病院あたりの処方数量が減っている可能性がある」(医薬品卸営業担当)
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