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十年一日の骨太の方針と医療費抑制策

2018年7月1日号

 政府は6月15日、経済財政運営と改革の方針(骨太の方針2018)を閣議決定した。新たな財政再建目標として、国と地方の基礎的財政収支を、これまでより5年遅い25年に黒字化することを先送りした。しかも、社会保障費の伸びを抑える目安となる具体的な数値目標は設定せず、高齢化による増加分に相当する伸びの範囲に収めるとの曖昧な表現にとどめた。 骨太の方針の最大の焦点は、社会保障費の伸びを抑える「目安」をどう設定するかにあった。従来の計画では、伸びを年5000億円程度とし、18年度までの3年間はその範囲内に抑えてきた。しかし、次の3年間は、医療費の自己負担が軽い75歳以上になる高齢者の人口が少なく、19年度は5000億円、20年度と21年度は、各4000億円程度と伸びの鈍化が予想された。財務省は、こうした数値を盛り込もうとしたが、厚生労働省が過去3年間と同じく社...  政府は6月15日、経済財政運営と改革の方針(骨太の方針2018)を閣議決定した。新たな財政再建目標として、国と地方の基礎的財政収支を、これまでより5年遅い25年に黒字化することを先送りした。しかも、社会保障費の伸びを抑える目安となる具体的な数値目標は設定せず、高齢化による増加分に相当する伸びの範囲に収めるとの曖昧な表現にとどめた。 骨太の方針の最大の焦点は、社会保障費の伸びを抑える「目安」をどう設定するかにあった。従来の計画では、伸びを年5000億円程度とし、18年度までの3年間はその範囲内に抑えてきた。しかし、次の3年間は、医療費の自己負担が軽い75歳以上になる高齢者の人口が少なく、19年度は5000億円、20年度と21年度は、各4000億円程度と伸びの鈍化が予想された。財務省は、こうした数値を盛り込もうとしたが、厚生労働省が過去3年間と同じく社会保

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