看護学者から見た個別化医療とグローバリズム
「高齢化先進国」の日本の誇り
第12回
大阪大学大学院医学系研究科/公益財団法人浅香山病院 山川みやえ
2018年7月1日号
前回6月1日号で、VR(バーチャル・リアリティ)をビジネスとして認知症領域に導入するにあたって、帳簿だけに集中するような管理者のマインドを変えなければならないという話をした。なぜ管理者たちが動かないのか、原因をねちっこく考察したいところだが、今回はその気持ちを抑えて、日本のさわやかでいいところを感じた出来事に遭遇したので、紹介したい。 今春、桜が満開だった時期だ。大阪大学大学院医学系研究科の精神医学教室教授である池田学先生より依頼があった。6月に英イースト・アングリア大学ヘルスサイエンス学部の一行が来日するので、高齢者施設見学を調整してほしいというものだった。日頃から大変お世話になっているので、断る選択肢はない。大した用もなかったので二つ返事で引き受けた。 こういうときに「大丈夫です! この施設があります。是非ご覧ください!」と言える...
前回6月1日号で、VR(バーチャル・リアリティ)をビジネスとして認知症領域に導入するにあたって、帳簿だけに集中するような管理者のマインドを変えなければならないという話をした。なぜ管理者たちが動かないのか、原因をねちっこく考察したいところだが、今回はその気持ちを抑えて、日本のさわやかでいいところを感じた出来事に遭遇したので、紹介したい。 今春、桜が満開だった時期だ。大阪大学大学院医学系研究科の精神医学教室教授である池田学先生より依頼があった。6月に英イースト・アングリア大学ヘルスサイエンス学部の一行が来日するので、高齢者施設見学を調整してほしいというものだった。日頃から大変お世話になっているので、断る選択肢はない。大した用もなかったので二つ返事で引き受けた。 こういうときに「大丈夫です! この施設があります。是非ご覧ください!」と言える施設
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