医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

世界の医薬品業界

ますます厳しくなる中小医薬品メーカー

第136回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2018年7月15日号

 ここ2〜3年、「医薬品メーカーの売る薬がない」と言われ続けてきた。最近の欧米の新薬の承認を見ても多くがオーファン薬や抗がん剤などスペシャリティ医薬品となっており、多くのMRを必要とする製品がほとんどないためだ。大型ブランド品のパテント切れも減少したのでジェネリックメーカーは既存のジェネリックを拡大せざるを得ず、慢性疾患薬なら多くのメーカーが販売し競争が激化、価格も下落するために米国のジェネリック市場はすでに縮小している。 3大大手の米国の売上げ(表)のうち、マイラン、サンドは減収で、テバ製薬は5億ドル近く増えているが、16年8月から旧アクタビスが加わっている。15年にはアクタビスの米売上げが30億ドル以上、テバの米売上げは48億ドルだったので、そのまま横ばいなら78億ドルはある計算だが、実際は50億ドル強なのでテバだけでも大幅に減少した。テバはト...  ここ2〜3年、「医薬品メーカーの売る薬がない」と言われ続けてきた。最近の欧米の新薬の承認を見ても多くがオーファン薬や抗がん剤などスペシャリティ医薬品となっており、多くのMRを必要とする製品がほとんどないためだ。大型ブランド品のパテント切れも減少したのでジェネリックメーカーは既存のジェネリックを拡大せざるを得ず、慢性疾患薬なら多くのメーカーが販売し競争が激化、価格も下落するために米国のジェネリック市場はすでに縮小している。 3大大手の米国の売上げ(表)のうち、マイラン、サンドは減収で、テバ製薬は5億ドル近く増えているが、16年8月から旧アクタビスが加わっている。15年にはアクタビスの米売上げが30億ドル以上、テバの米売上げは48億ドルだったので、そのまま横ばいなら78億ドルはある計算だが、実際は50億ドル強なのでテバだけでも大幅に減少した。テバはトップ

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence