医薬経済オンライン

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技術革新と製薬企業の明日

CARーT療法3つの「壁」

第94回 受け入れ体制の早急な整備を

生島准

2018年7月15日号

 遺伝子操作で改良した次世代の細胞医薬「CAR―T細胞療法」の実用化が急展開しつつある。今やビッグファーマも参入、少なくとも白血病の特効薬としての地位も確保した。来年中には日本でもCAR―T細胞療法が認可される見込みで、日本企業の参入も盛んになってきた。引き金を引いた2社 CAR―T細胞とは、キメラ抗原受容体T細胞のことだ。がん細胞を攻撃する免疫細胞であるT細胞の表面には、がん特異抗原を認識するT細胞受容体(TCR)が存在する。しかし、TCRはB細胞が生産する抗体に比べて、がん特異抗原に結合する特異性が甘く、その力も弱い。これが、20世紀末に一世を風靡した腫瘍浸潤T細胞療法(TIL療法)が、施術患者数を増やした結果、失望に終わった原因である。 そこで登場したのが、CAR―T細胞だ。TCRの代わりにがん特異抗原と強力に結合する抗体分子の一部(C...  遺伝子操作で改良した次世代の細胞医薬「CAR―T細胞療法」の実用化が急展開しつつある。今やビッグファーマも参入、少なくとも白血病の特効薬としての地位も確保した。来年中には日本でもCAR―T細胞療法が認可される見込みで、日本企業の参入も盛んになってきた。引き金を引いた2社 CAR―T細胞とは、キメラ抗原受容体T細胞のことだ。がん細胞を攻撃する免疫細胞であるT細胞の表面には、がん特異抗原を認識するT細胞受容体(TCR)が存在する。しかし、TCRはB細胞が生産する抗体に比べて、がん特異抗原に結合する特異性が甘く、その力も弱い。これが、20世紀末に一世を風靡した腫瘍浸潤T細胞療法(TIL療法)が、施術患者数を増やした結果、失望に終わった原因である。 そこで登場したのが、CAR―T細胞だ。TCRの代わりにがん特異抗原と強力に結合する抗体分子の一部(CAR

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