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製薬企業の経営診断

製品力「強化」の成果に注目

―キョーリン製薬HD、特許失効で収益悪化―

2018年7月15日号

 キョーリン製薬ホールディングスの収益のピークは15年度だ。売上高は1196億円、営業利益は196億円だった。前年比で6%の増収、33%の増益だが、これには米ブリストル・マイヤーズスクイブにFRP2作動薬プログラムを導出した契約一時金3500万ドル(約43億円)が含まれていた。16年度は売上高が1154億円で▲3.4%、営業利益が104億円で▲47%と落ち込んだ。契約一時金の反動にしては営業利益の減益は大幅だった。17年度は一段と減少し、売上高は1106億円で▲4.1%、営業利益は88億円で▲15.3%だった。売上高は13年度水準、営業利益は08年度水準になる。過去最高収益を実現してから2年間の収益悪化は大きい。とくに営業利益は2年間で▲55%、半分以下となった。15年度の契約一時金の反動では説明できない。 最大の理由はトップ製品だった気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療...  キョーリン製薬ホールディングスの収益のピークは15年度だ。売上高は1196億円、営業利益は196億円だった。前年比で6%の増収、33%の増益だが、これには米ブリストル・マイヤーズスクイブにFRP2作動薬プログラムを導出した契約一時金3500万ドル(約43億円)が含まれていた。16年度は売上高が1154億円で▲3.4%、営業利益が104億円で▲47%と落ち込んだ。契約一時金の反動にしては営業利益の減益は大幅だった。17年度は一段と減少し、売上高は1106億円で▲4.1%、営業利益は88億円で▲15.3%だった。売上高は13年度水準、営業利益は08年度水準になる。過去最高収益を実現してから2年間の収益悪化は大きい。とくに営業利益は2年間で▲55%、半分以下となった。15年度の契約一時金の反動では説明できない。 最大の理由はトップ製品だった気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療剤「

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