経済記事の読み方
メガバンク「ATM共通化」への道
経営合理化の一環も課題山積
2018年7月15日号
メガバンクがATM(現金自動預け払い機)の共同利用について検討を開始した。 三井住友フィナンシャルグループ(FG)の國部毅社長は5月、18年3月期の決算発表の席で「新しい時代の金融業を考えた場合、共同化できるものがあれば前向きに検討する」と語った。翌日、今度は三菱UFJFGの平野信行社長が「ATMを保有する負担を強く感じる」などと述べて、事前にこの問題に関して擦り合わせをしていたことをうかがわせた。 4月に三菱UFJのほうから三井住友に打診していたもので、マスコミが注目する年度末決算の記者会見での頭出しに向けて地ならしを進めていたのだった。報道の多くは、ATM利用の共通化を厳しい経営環境の産物と説明する。だが、引き金は銀行サービスの利用実態が変化したからと考えるべきである。 銀行業界のシステム化が始まった1970年代後半から、ATMは一...
メガバンクがATM(現金自動預け払い機)の共同利用について検討を開始した。 三井住友フィナンシャルグループ(FG)の國部毅社長は5月、18年3月期の決算発表の席で「新しい時代の金融業を考えた場合、共同化できるものがあれば前向きに検討する」と語った。翌日、今度は三菱UFJFGの平野信行社長が「ATMを保有する負担を強く感じる」などと述べて、事前にこの問題に関して擦り合わせをしていたことをうかがわせた。 4月に三菱UFJのほうから三井住友に打診していたもので、マスコミが注目する年度末決算の記者会見での頭出しに向けて地ならしを進めていたのだった。報道の多くは、ATM利用の共通化を厳しい経営環境の産物と説明する。だが、引き金は銀行サービスの利用実態が変化したからと考えるべきである。 銀行業界のシステム化が始まった1970年代後半から、ATMは一貫し
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