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エンディングノート

花寿美 芸者・舞踏家

第16回

2018年7月15日号

生まれ変わっても「芸者」に渥美清さんとの「想い出」 大病したことがないので、死についてとくに考えたことはないのよ。今、考えても仕方がないし、そのときが来たら考えようと思っている。これまでの人生を振り返ってみることはあるけどね。 料理屋の一人娘として不自由することなく育って、4歳から日本舞踊のお稽古を始めたのね。小学校の頃、「将来の夢」という作文で「踊りの先生か芸者さんになりたい」と書いたら、親が学校から呼び出しを受けた。浅草は昔、言問通りを境にして仲見世がある方を表観音、もう片方を裏観音と呼んで、裏観音には芸者置屋が何軒もあって、芸者の家の子が芸者になりたいと言っても構わない。でも、私の家は表観音のほうにあったからさ、「芸者になりたいなんて何てことを言うんだっ」て叱られたわけよ。 父親は54歳のときに脳溢血で亡くなって、料理屋は閉店。母親... 生まれ変わっても「芸者」に渥美清さんとの「想い出」 大病したことがないので、死についてとくに考えたことはないのよ。今、考えても仕方がないし、そのときが来たら考えようと思っている。これまでの人生を振り返ってみることはあるけどね。 料理屋の一人娘として不自由することなく育って、4歳から日本舞踊のお稽古を始めたのね。小学校の頃、「将来の夢」という作文で「踊りの先生か芸者さんになりたい」と書いたら、親が学校から呼び出しを受けた。浅草は昔、言問通りを境にして仲見世がある方を表観音、もう片方を裏観音と呼んで、裏観音には芸者置屋が何軒もあって、芸者の家の子が芸者になりたいと言っても構わない。でも、私の家は表観音のほうにあったからさ、「芸者になりたいなんて何てことを言うんだっ」て叱られたわけよ。 父親は54歳のときに脳溢血で亡くなって、料理屋は閉店。母親は働

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