医薬経済オンライン

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「援軍なき」薬剤師の災害支援

西日本豪雨、現場の訴えに日薬は何ができたのか

2018年8月1日号

  岡山県の倉敷市立岡田小学校は、7月6日から降り注いだ豪雨から近隣住人が逃れるために集まった避難所のひとつだ。7日未明から朝にかけて降った雨は、真備町に沿って流れる高梁川を溢れさせ、支流の小田川の堤防も決壊。小学校から南に300メートル先の一帯を水没させた。小学校には家屋が濁流に飲み込まれた被災者約300人が避難した。 水害から1週間経った7月13日の午後5時過ぎ。この小学校の玄関脇に、80歳近い年老いた男性薬剤師が立っていた。岡山県薬剤師会の中本行宣元会長だ。校舎の玄関から患者が災害処方箋を持って出てくると、目の前にある移動型薬局車「モバイル・ファーマシー」(MP)の机の前に座ってもらう。患者が薬を待っている間、体調や避難生活で困ったことがないか耳を傾ける。移動型薬局は岩手医科大学の中古救急車を購入し改造した 小学校にMPが配置されたの...   岡山県の倉敷市立岡田小学校は、7月6日から降り注いだ豪雨から近隣住人が逃れるために集まった避難所のひとつだ。7日未明から朝にかけて降った雨は、真備町に沿って流れる高梁川を溢れさせ、支流の小田川の堤防も決壊。小学校から南に300メートル先の一帯を水没させた。小学校には家屋が濁流に飲み込まれた被災者約300人が避難した。 水害から1週間経った7月13日の午後5時過ぎ。この小学校の玄関脇に、80歳近い年老いた男性薬剤師が立っていた。岡山県薬剤師会の中本行宣元会長だ。校舎の玄関から患者が災害処方箋を持って出てくると、目の前にある移動型薬局車「モバイル・ファーマシー」(MP)の机の前に座ってもらう。患者が薬を待っている間、体調や避難生活で困ったことがないか耳を傾ける。移動型薬局は岩手医科大学の中古救急車を購入し改造した 小学校にMPが配置されたのは3

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