日薬の提案を冷ややかに拒んだ両組織

賛否両論

日薬の提案を冷ややかに拒んだ両組織

薬業小売３団体

2018年8月1日号

　来年の法改正を念頭に議論が進む厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会では、その主旨とは裏腹に医薬分業そのもののあり方に対する批判が相次いでいる。しかも批判は急先鋒の日本医師会だけでなく、患者団体なども加わった〝総スカン〟状態。ノーガードで打たれ続ける日本薬剤師会だが、制度部会で表明した「意見」の作成段階からすでに、コーナーに追い詰められていた。　７月５日の制度部会に日薬が発表した意見は「これからの薬局・薬剤師のあり方等について」。記名は日薬副会長名だけだった。　そもそも意見表明は、関連団体である日本保険薬局協会と日本チェーンドラッグストア協会の３団体による連名の「共同意見」として公表の予定だった。ところが協議の段階で、日薬が作成した「たたき台原案」に２団体が猛反発した。「何を考えてこんなものをつくったのか」「到底賛成できる内容ではない」... 　来年の法改正を念頭に議論が進む厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会では、その主旨とは裏腹に医薬分業そのもののあり方に対する批判が相次いでいる。しかも批判は急先鋒の日本医師会だけでなく、患者団体なども加わった〝総スカン〟状態。ノーガードで打たれ続ける日本薬剤師会だが、制度部会で表明した「意見」の作成段階からすでに、コーナーに追い詰められていた。　７月５日の制度部会に日薬が発表した意見は「これからの薬局・薬剤師のあり方等について」。記名は日薬副会長名だけだった。　そもそも意見表明は、関連団体である日本保険薬局協会と日本チェーンドラッグストア協会の３団体による連名の「共同意見」として公表の予定だった。ところが協議の段階で、日薬が作成した「たたき台原案」に２団体が猛反発した。「何を考えてこんなものをつくったのか」「到底賛成できる内容ではない」「つ

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