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眺望 医薬街道

還元型医療保険の導入を

近藤正觀

2018年8月1日号

 厚生労働省は7月12日、腎疾患対策検討会の最終報告書を公表した。腎臓病の重症化予防には「慢性腎臓病」(CKD)の早期発見が重要とした。腎臓には血液の「濾過」を行う毛細血管が球状にからまった「糸球体」がある。生活習慣病である糖尿病・高血圧・脂質異常などが進行すると血管障害を起こし、尿として生成・排泄できなくなるほか、きれいな血液として再取り込みができなくなる。 CKDは腎臓の働きが徐々に低下していく状態を表す総称であり、予防啓発のために提唱された。「蛋白尿」または「腎機能低下」が3ヵ月以上続く状態を指す。CKDの状態から重症化を防ぐことがポイントだ。 だが、患者の中には重症化が進み、人工透析につながる者もいる。人工透析はQOLが低下する時間的制約を受ける。 CKD患者数は1300万人いるとされ、うち人工透析患者は約33万人。また、新規の透析...  厚生労働省は7月12日、腎疾患対策検討会の最終報告書を公表した。腎臓病の重症化予防には「慢性腎臓病」(CKD)の早期発見が重要とした。腎臓には血液の「濾過」を行う毛細血管が球状にからまった「糸球体」がある。生活習慣病である糖尿病・高血圧・脂質異常などが進行すると血管障害を起こし、尿として生成・排泄できなくなるほか、きれいな血液として再取り込みができなくなる。 CKDは腎臓の働きが徐々に低下していく状態を表す総称であり、予防啓発のために提唱された。「蛋白尿」または「腎機能低下」が3ヵ月以上続く状態を指す。CKDの状態から重症化を防ぐことがポイントだ。 だが、患者の中には重症化が進み、人工透析につながる者もいる。人工透析はQOLが低下する時間的制約を受ける。 CKD患者数は1300万人いるとされ、うち人工透析患者は約33万人。また、新規の透析導入

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